ポイントを押さえて、簡単BCPマスター

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今年のゴールデンウィークは、5月2日(月)、6日(金)をお休みにして、10連休という方も多いのではないでしょうか。

4月からBCP策定の体制を立ち上げ、連休明けから本格的に活動を開始するという企業様、熊本の地震で危機感を新たにして、BCPに取り組み始めたという企業様も多いと思います。

そのような方々にお伝えしたいのは、BCP策定は決して特殊で高度なスキルを必要とするものではないということです。

 

個人的なお話をすると、私自身もBCPに関わりを持ち始めたのは2012年の始め、間もなく東日本大震災から1年を迎えるという頃でした。

当初は既存の手法を学んでクライアントに提供していたところから、1年半後くらいにはシステム化と実効性向上を狙ったBCP Time Tableを考案し、後の弊社の策定手法の基盤を作り上げました。

その後も、BCP基本方針の考え方を根本から変えるBCP Map、BCP演習を演劇型から検証型に変えるBCP Inspection Chart、BCPを俯瞰して整理、情報共有するためのBCP Frameworkと、既存の手法より格段に高い実効性を持ったBCPを策定するための手法を開発し、書籍を出版するまでに至りました。

一人でこれらの手法の開発、書籍の執筆を行ってこれたのは、ビジネスコンサルタントとしての経験があり、それをベースにアプローチできたということももちろん有利ではあったと思いますが、既存の手法にとらわれずにBCPの目的は何なのかをブレずに追求し続けたからだと考えています。

 

BCP担当になって、今後どうしていこうかと悩まれている皆様も、以下のポイントを意識してBCP策定手法をマスターしていただくと、会社に大きな貢献ができるのではないでしょうか。

その際には、ぜひ「知識ゼロから始める超実効的BCP」を活用していただければと思います。

 

最良のBCPは実効性のあるBCP

当然のことなのですが、有名なコンサルティング会社に委託して作った大企業のBCPでも、全く実効性がないものが多いのが現実です。

実効性を持たせるためには、実行性と有効性が必要になりますが、特に実行性の面で問題が多いという印象を受けます。

建前が重視されて、発災時には即座に経営層が本社に集結して対策本部を立ち上げることにしていたり、社会貢献(CSR)などの耳触りの良い要素を無理やり含めていたりするものが目立ちます。

BCPの目的は、経営層主導の危機管理体制で復旧にあたることでも、災害時の社会貢献を宣言して社会的評価を得ることでもなく、会社にとって重要な事業を存続させることです。

形式にとらわれる必要はありません。

また、リスクの芽を摘んで被害を出さないことにとらわれ過ぎるのも、過剰投資につながる可能性がありますし、被害が出てからの対応が練れていないと、BCPを策定した意味がなくなってしまいます。

リスクマネジメントの考え方はほどほどにし、一定の被害が生じる前提で対策を考えることをおすすめします。

このように、被害は防ぎきれないという前提のもと、むやみにフォーマルな体制ではなく、現場の力でいかに業務を継続、復旧させるかに集中することが実効性のあるBCP、すなわち最良のBCPへの近道と考えます。

 

自分で運用するBCP(BCM)でなければ実効性を持たない

弊社のBCPコンサルティングサービスでも、私が考案した手法をメンバーに教え、クライアントに提供してきましたが、決して最初から完全に私が意図した通りの実施方法で推進できていたわけではなく、説明の仕方を変えて繰り返し解説したり、実案件での実施を重ねたことで理解度が高まっていきました。

クライアントの担当者の方々は、その又聞きですので、さらに理解しづらい状況の中で取り組まれてきたと思われますが、皆様どんどん理解度を高め、策定手法を自分のものとされています。

弊社の支援で初版のBCPを策定される中で理解度を高めていかれ、BCP策定、BCP演習が一巡する頃には、自らの問題意識でさらに1段階ステップアップしたものを目指す決意を固められているということが多いようです。

一見すると、初版が十分な完成度になっていないのではないかと感じられるかもしれませんが、現場担当者など多くの策定メンバーから考えを引き出してまとめあげなくてはならないBCPは、関係者全体の理解度が高まらないと適切な内容に育っていきませんので、そのプロセスを自ら推進していこうという意識、それを行えるという自信が湧いてきているというのは、十分な成功と言えます。

大企業を中心に、BCPを策定し、演習を通じて問題を見出し、改訂するというプロセスをコンサルタントに丸投げしてしまう企業様も多いようですが、現場業務のコアな要素をコンサルタント(特に普段ビジネスを扱っていないリスクコンサルタント)に理解してもらうことを期待するのは無理があります。

皆様の会社を最も良く理解できるのは皆様自身です。

自社主導で推進するBCP活動でないと、十分な実効性を持つことは難しいと言えます。

 

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